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家中の温度差が少ない

健康住宅6つのポイント (6)

家中の温度差が少ない

部屋内の温度差こそ最大のバリアー

温度差の解消は、快適さと健康の基本

部屋内の上下温度差
(温風暖房時の例)

『出典:東京ガス(株)』

住宅内の温度は、夏の冷房時では28℃、冬の暖房時では20℃ぐらいが望ましいといわれています。エアコンや暖房機を使用する場合、この温度を目安にしたいものです。

  • 冷暖房時には、居室内の上下温度差(足元と頭上)が10℃以上にもなりがちで不快感の原因になります。最近の高断熱・高気密住宅では、上下温度差が約4℃ぐらいに小さくなり快適です。居室内の窓のそばや壁際では、外気との温度差の影響を受けやすく、特に冬場は結露の原因にもなります。これもサッシと窓ガラスの組みあわせで断熱性を高めることで防止できます。
  • 特に注意が必要なのは冬の暖房時等で、部屋ごとの温度差が激しい時です。例えば、高齢者がトイレや浴室でヒートショックに見舞われたりすると、思わぬ事故の原因になります。部屋間の温度差には注意や対策が必要です。

部屋間温度差

『出典:松下電器産業(株)』

温度差解消の解決策は、その家の現在状況によって異なりますが、冷暖房機器と換気機器の組み合わせによって効果が発揮されます。

  • 理想的には、高断熱高気密住宅で、あらかじめ計画された温度管理ができる全館自動空調換気システム設置が望ましいものです。(キーワード: 高断熱高気密 をご参照ください。)
  • 高断熱高気密住宅でなければ、部屋内の上下温度差は各部屋ごとに、部屋間の温度差は補助暖房装置や家全体換気で対処します。(キーワード: 通風と換気 、 換気システム 等をご参照ください。)
  • 温度差解消対策が不十分になりがちなトイレや浴室等は、暖房便座や浴室暖房換気装置等で目的にあわせた対策が必要です。(キーワード: 効率のいい暖房 をご参照ください。)
  • 上下温度差には、足元からふく射熱で暖める床暖房が効果的です。
  • 換気経路の給排気対策(ドアのアンダーカット等)も必要です。

入浴時の温度差に要注意

入浴時の死亡事故は年々増加しています。特に寒い時期は要注意です。 高齢者の場合、ヒートショックが最大の原因といわれています。交通事故死の数よりも多いといわれるこのヒートショックによる死亡。これは諸外国では考えられないことです。


『出典:国民生活センター』

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