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快適空間創造住宅

湿度を考えた家づくりを

外壁内部を結露させない

内部結露の防止対策は、主に下記の2通りです。

  • 室内の湿気の多い空気が壁内に入らないように、室内側の壁仕上げ材と断熱材の間に防湿気密フィルム(例:ポリエチレンフィルム 厚み0.1mm以上)を隙間なく敷き詰めます。
  • さらに、室外側の外壁材と断熱材の間に、侵入した水分を乾かして外部に放出できるよう、1階の外壁の下端部分から2階の軒下へ、常に乾燥した空気を流す空間(通気層:幅15mm以上)をつくります。

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■外壁の調湿気密シートと通気層断面

  • 外壁下地に構造用合板等を張る場合は、透湿抵抗値を考えて、透湿性能の高いものを張ることが大事です。
  • 断熱層には湿気を多く含むことができ(保湿能力が高い)、調湿性と防カビ性に優れた断熱材を使うことが大事です。
  • 内装材:透湿性能の低いビニールクロス等は極力控え、透湿性に優れ、調湿性にも優れた塗り壁材などを積極的に使うことが大事です。
  • 調湿気密シート:冬は気密、夏は調湿をする「調湿・気密シート」をおすすめします。

●住宅内外の温度差等で壁面内や基礎部分で発生する「夏型結露」

例えば、家の基礎が夜になって冷え、そこに湿った空気が触れて結露します。新築の家では木材がまだ完全に乾いていない場合、温度が高くなると中に含まれていた水分が滲み出て、温度の低い個所で結露することがあります。この結露による影響で、木が腐ったり、断熱材が湿って断熱性能を失ったりという問題が起きます。

冷たいジュースなどを入れたコップに水滴が付くように、コップに当たる建物の躯体が冷えた状態で、地面や木材から発生した水蒸気が触れると、結露が起きやすくなります。リビングで快適に過ごしながら、実はすぐ横の壁の内側は濡れていることもあるのです。 

冬の結露は、主に壁などに起きる表面結露と言うもので、目に見えやすいのに対して、夏型結露は、目に見えない部分で起こるため、カビやダニが発生してから気づくことが少なくないようです。

■結露のできる温度と湿度の関係

(出典:有限会社 ADS計画研究所)

■屋外・屋内の温度差から起こる結露

日本の夏の空気は湿気をたっぷり含んでいて、屋外の高温多湿の空気が温度の低い部分に接することで湿気が発生する。

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