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快適空間創造住宅

湿度を考えた家づくりを

部屋内部の結露を起こさない

除湿対策で、人も家も健康に

■ 結露した窓

住宅の断熱・気密化により、建物の隙間がなくなってきたため、リビングやキッチン、浴室等で大量に発生する湿気の対策が新たな問題となってきています。

  • 湿気は通気の悪い場所(浴室・台所、床下、天井裏、押入れ等)にはどこにでも溜まります。その結果、カビ・ダニを繁殖させたり結露等の形で居住者にも家にも悪影響を与えます。
  • 室内湿度が70%を超えると、カビやダニの活動が活発になるといわれています。健康のためには、湿気を常時40~60%程度に調整しておくのが理想です。
  • 常時、家の中がじめじめして窓や押入れの中が結露していると、壁の中や土台も腐らせ、家の寿命を縮めることにもなります。

湿気対策の第1は、適切な換気を行い、室内の湿気を戸外に排出することです。

  • 計画的に、必要換気量を計算し、それに適合した換気設備を設けて、戸外に湿気を排出します。
  • 天気のよい日に窓を開けて、通気をよくすることも、もちろん効果があります。
  • キーワード: 通風と換気 もご参照ください。

湿気対策の第2は、発生した湿気をすばやく取り除くことです。これには下記の方法があります。

  • 除湿機や除湿機能付きエアコンを利用します。
  • 壁等の内装材に調湿機能をもつ建材を使用しましょう。
  • 市販の吸湿剤も効果があります。(例:押入れ)

除湿機の正しい使用方法

  • 除湿機には、内部の熱交換器に付着する水滴によってカビが発生します。カビの発生そのものとカビ胞子の放出を防止する機能が付いたものを選びましょう。
  • 除湿機のエアフィルターが目詰まりを起こすと、風量が落ちて効率が悪くなります。エアフィルターはこまめに清掃しましょう。
  • 除湿運転は、窓や扉を閉めきって行いましょう。
  • 押入れ等の狭い場所で除湿する時は、ふすまや扉等を開放しましょう。

湿気を室内に発生させないための注意点

  • 雨の日に室内に洗濯物を干さないようにしましょう。
  • 居室に大量の観葉植物や水槽を置かないようにしましょう。
  • 室内の酸素を使用して燃焼する開放型ストーブ(ファンヒーター等)の使用はなるべく控えましょう。
  • 加湿器も使用する場合は湿度を60%までに抑えましょう。
  • 調理の際には、燃焼で水蒸気を発生させないIHクッキングヒーター等を選ぶのもひとつの方法です。

湿度計を使って頻繁に湿度管理をしよう。

■ 健康に対する最適湿度範囲 (40~60%)


『出典:松下エコシステムズ(株)』

室内の湿度は、40%~60%程度が健康によいといわれています。30%を下回ると、風邪のウイルスが体内に入りやすくなり、静電気も発生しやすくなります。逆に70%を超えると、カビ・ダニの活動が活発になります。湿度は市販の温湿度計で簡単に計れます。定期的に確認する習慣を身につけましょう。

断熱性能が低い窓では、結露やカビの危険も

窓の断熱性能が低いと、室内の熱が外へ逃げたり、窓面に沿った冷気の下降気流を引き起こします。

  • ガラス、サッシの性能を上げ、窓の断熱性能を高めておく必要があります。
  • 特に北側の窓は断熱性能が低いと、冬季、窓に結露が起き、腐食やカビが発生し、アレルギーの原因のひとつになるともいわれています。

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