建物で考えておきたい「カビ」に関してまとめてみました (2/4)
場所別カビ対策
浴室対策
家庭内で最もカビの発生が多い場所が浴室です。カビの発生する条件は、湿度、温度、栄養の3要素が揃う事ですが、浴室はすべての条件が揃っていますから、特に注意しましょう
- 入浴後お湯をかけて石けんやアカを洗い流してカビの栄養源を全て洗い流します。熱めのお湯をかけるといいでしょう。
- 洗い流した後に水を必ずかけて浴室の温度を下げましょう。こうすることでカビの繁殖を抑えることが出来ます
- さらに、タオルなどで水分を拭き取るとさらに効果的に繁殖を抑えられます
- 浴槽に残り湯を残さない事もポイントです。浴槽の残り湯は湿度を上げてカビ発生の原因となりえますので、早めに抜くようにしましょう
キッチン対策
キッチンは一般家庭の中で、浴室に並んでカビが発生しやすい場所です。キッチンでカビが発生し、料理に混入した場合、カビが原因で起こる真菌中毒症の恐れがありますので注意しましょう。
- キッチンは常に水気があるのでまずはこの水気を拭き取ることが重要です。調理以外でも水蒸気が発生している場合もありますので、こまめに拭き取るようにしましょう。
- 食器洗いのときも換気扇を回して出きるだけ湿気を溜めないようにする必要があります。常に回しているとキッチンだけでなく部屋の中の換気にもなっていいでしょう。
寝室対策
寝室は人の出入りが少ないため空気が流れずに湿気が溜まりやすいですので注意が必要です。
- 布団を敷いたままにしないようにしましょう。布団の中の湿気が逃げず、カビの原因になります。
- 布団の中に溜まってしまった湿気を逃がすには天日干しが効果的です。日差しが強く湿度が低い午前10時から午後2時頃まで干すようにすると良いでしょう。
(雨が降った翌日は逆に布団が湿気を吸ってしまうので、干さないように注意しましょう) - 雨の日などはエアコンと扇風機を同時に使用すると湿気を効果的に逃がすことが出来ます。
- 湿気を取るために除湿剤を使用している場合などはこまめに取り替えるように注意しましょう。水がいっぱいになった除湿剤は逆に湿気を増やす原因にもなってしまいます。
(使用期限の目安は3~5ヶ月程度です。梅雨の時などは更に早まります)
エアコン対策
浴室やキッチンで発生したカビの胞子は、エアコンの働きで、室内にバラ巻かれる事になり、アレルギーなどを引き起こす原因になります。出きるだけエアコン内部からカビを追い出すようにしましょう
- エアコンは面倒でも月に一度はフィルターや吹き出し口の掃除をするようにしましょう。フィルターの洗浄後に消毒用アルコールを吹き付けるとカビを抑える効果はさらに高まりますので余裕があればここまでしておきたいです。
- エアコンを使用する場合の注意点ですが、使用前に窓を開けて初めの30分くらい送風にします。こうすることでエアコン内のカビを外に追い出すことが出来ます。
- エアコンを切るときも同じように窓を開けて30分くらい送風にしましょう。こうすることで、エアコン内の結露を防ぐことが出来ます。
リビング対策
リビングは生活空間として人が存在する時間が非常に長い場所ですので、カビの影響を受ける可能性も高くなります。以下の対策をして注意しましょう。
- リビング内にある家具を壁に張り付かせてはいけません。壁から5センチ以上離しましょう。密閉されると空気の通りがなくなるため、湿気等が溜まりやすくカビの発生する原因ともなってしまいます。
- さらに空気の通りを良くする為に、家具の下にスノコを敷くと更に良いでしょう。わずかな隙間も馬鹿にすることは出来ません。
2013年2月28日 | 湿度・結露・カビ | 建物で考えておきたい「カビ」に関してまとめてみました