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知って得する建築知識

建物で考えておきたい「カビ」に関してまとめてみました (3/4)

カビ予防法

換気のコツ

カビを予防する最も簡単で有効な方法は、換気を行なって、湿度や温度を下げる事です。家庭内では浴室、キッチンなどは水や火を使う場所では、こまめに換気をすれば、カビの発生もある程度予防できます。

閉めきった空間で、湿気が篭リ易い押入れや床下にカビが発生します。換気孔などの設置が問題なく行なわれていても、大雨や雨漏りなどで一時的に湿気が篭る場合、湿気がなかなか抜けないために、カビが大量発生する事もあります。

普段から窓を開けて開放することを習慣にするとかなりカビを予防できます。床下などこまめに換気のできない場所などではは、湿度センサー付きの換気扇を設置すれば、自動的に換気が行なわれ、湿度も下がります。

除湿を行う

通常カビは温度差には強いですが、乾燥には弱いと言われています。

最近の住宅のエアコンには、除湿機能が付いており、温度管理だけでなく、湿度管理もしてくれます。エアコンだけでなく、強力な除湿専用機も販売されており、梅雨時に重宝されています。

湿気のおおい季節に、強制除湿を行なえば、単に換気して湿度を下げるよりも、カビの発生を予防するには、有効と言えます。ただ強制除湿は一時的な対処法ですから、雨漏りなどがある場合は、表面にカビがなくても、裏側でカビが発生している場合があり、注意が必要です。

日ごろから清潔に

カビは所かまわず発生します。日頃から掃除や整理整頓をしていないと、部屋の隅や浴室の目地にクロカビが生えてきます。

それでなくとも最近の住宅は、温度や湿度が一定に保たれているため、カビにとって居心地がよく、栄養となる食べカスや汚れがあれば、簡単に発生してしまいます。

浴室の目地に一旦根づいたカビは、抑え込む事は出来ても、完全に除去できません。特に浴室やキッチンは、使い終わったら直ぐに掃除をして、清潔に保つ事が、カビを予防する為の基本です。

畳干しを行う

畳に使われている井草には抗菌作用があるとともに、畳自体には湿度調整機能がありますから、カーペットや絨毯に比べると、カビが生え難いです。

それでも年に2、3回畳干しを行なって、風通しをしないと、ごみやチリ、ダニやノミなどの死骸が溜まり、梅雨時など湿度が極端に高くなると、畳の裏側でカビが発生します。

畳の表面は呼吸しているため、カビは生えにくいのですが、裏側はどうしても湿気が篭りやすく、カビが生え易いのですが、見た目ではなかなか分かりません。
畳干しをする事で、畳裏の点検にもなります。

畳の上のカーペットに注意

洋服の重ね着はお洒落ですが、畳の上にカーペットを敷いてしまうと、畳の調湿効果が損なわれるばかりか、カーペットで蓋をした形になって、畳が呼吸できず湿気を吸い込んだまま、カビの発生を引き起こす可能性が高くなります。

カーペットの虫干しをやればまだしも、そのような習慣はありません。カーペット自体のノミやダニが住みつきやすい上、部屋のごみを取り込んでしまうため、衛生的ではなく、その下にある畳も本来の保湿や放湿効果が望めません。

畳にカビが生えても分からない上に、カビの生えた畳は、畳替えをしないかぎり、使い物になりません。どうせ畳の上にカーペットを引くなら、いっそのこと畳を取り去ったほうが衛生的と言えます。

 

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