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暖房器具比較~暖房器具の賢い選び方~ (9/11)

床暖房 / 暖房器具比較

床暖房とは、電気やガスを使って、床のしたに配線している発熱体を暖めることにより床自体を暖める暖房器具です。床面を直接暖めることで輻射熱により暖かさを感じることができます。
特に、床面が暖かいことにより体感温度を高く感じるというメリットがあります。一方で、導入コストが高額なことやランニングコストにデメリットがあります。

床暖房の暖房としての5段階評価

床暖房は、暖房器具でもその快適性についてはピカ一といえるでしょう。一方で、設置には床板を外して床下に器具を入れなければならないために工事費などのコストがかかる上、故障時などのメンテナンスも大変です。

最近では、エコキュート一体型(電気給湯器一体型)の床暖房なども販売されており、オール電化住宅にセットで床暖房を導入するなどのケースも多く見られるようです。床暖房の種類を分類すると以下のようになります。

・電気式(ヒーター式)床暖房

電気の力でヒーターを暖めるタイプの床暖房です。「暖房の光熱費比較」からも分かるように、ヒーター単体による暖房効率はかなり悪いため、暖房コストの高さがネックです。一方で、温水式などの他タイプの床暖房と比較してメンテナンスフリーという特徴があります。ごく狭い範囲の床暖房に適しています。

・温水式床暖房

ボイラーでお湯を作りそのお湯を床に循環させるタイプの床暖房です。燃料には灯油や都市ガスなどが使われます。暖房のランニングコストが良いことが魅力です。灯油の場合は交換の為に灯油を運んでもらうなどの手間がかかる点などが挙げられます。

・エコキュート一体型床暖房

オール電化の給湯器である「エコキュート」と連結させたタイプの床暖房です。ヒートポンプによる効率的な電力利用で電気式にも関わらずランニングコストが安いという特徴があります。エコキュート一体型ではない、ヒートポンプ式床暖房も「エコヌクール」という名称で販売されています。

節電効果についてですが、単純な電気式床暖房はかなり電気を食います。一方の温水式、エコキュート一体型床暖房などは比較的節電効果が高い暖房器具といえます。

経済性(光熱費・ランニングコスト) ★★
イニシャルコスト(導入コスト) ★(ガス式) / ★★(電気式)
速暖性(あたたまる速さ) ★★(電気式) / ★★★★(温水式)
全体暖房性能 ★★★★
部分暖房性能 ★★★★
環境・空気(換気性能) ★★★★★
手間・使い勝手 ★★★★★
安全性 ★★★★★
節電効果 ★~★★★★

上記の評価は個人的な評価となっております。機器の年式などによっては必ずしも上記の通りとはいえない場合もあります。

 

床暖房のメリット

  1. 床を直接暖めるので輻射熱により快適。体感温度も上がりやすい。
  2. 安全性が高い

床暖房のデメリット

  1. 導入費用が高い

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